2018年01月22日

カヴェコ、コンボペン崩壊す

カヴェコはこの頃オシャレな2000円万年筆を出したり、定番品の軸バリエーションを増やしたりして、やあ!カヴェコ頑張ってるなあと昔からのファンは喜んでいました。ところが昨今、久々にカヴェコのコンボペンを使おうと取り出したら、なにやら軸からボロボロと落ちてきます。胴軸の中ほどが劣化してはげ落ちてくるのです。あの、鳴り物入りで出した高級ラインがこんな短時間で劣化するのは欠陥です。それで修理に出したのだけど、部品が無いので修理不能とのことでそのまま帰ってきた。明らかに製品に欠陥があります。セルロイドの乾燥をきっちりやらずに出したか、薬品の混合時に不均一な混ぜ方をしたのか、とにかくカヴェコは嫌いになりました。このコンボペンをお持ちの方は早晩劣化が来ますので今のうちに使っておくのが良いでしょう。デルタのセルロイドの劣化は30年掛かったけどカヴェコは3年ですかねえ。
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posted by entotsu at 23:54| 万年筆 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ランセルショルダーとBROOKS1866ショルダー

このランセルは30年以上前の製品だと思う。その頃は男性用のこういう形のショルダーが全盛の時で各メーカーが作っていた。デッドストックモノらしく使われた形跡がない。流石に老舗なのでポケットは少ない。この頃のこの傾向のバッグはポケット数を競っていたけど我が道を行く感じ。頑丈に作ってあって老舗の作り込は良いねえ。
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こちらはBROOKS1886のショルダー。ブルックスブラザーズとは違います。イギリスの老舗洋服メーカーです。結構使いこまれているのであちこち擦り切れがあるけど風合いは好きだなあ。特徴は背面の大きな丸い革のクッションパッド。ショルダーに付いてる肩あてもオイリーな革でなかなかいいよ。
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posted by entotsu at 00:51| カバン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年01月20日

絵描きの絵画論その2ピカソ

絵描きの絵画論のその2です。作品はピカソの桃色の時代のサーカスの男です。これは作品の輪郭だけ描いたものを生徒さんに渡し塗り絵してもらってから講義しました。光は左上からあたっていることにしています。
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それでこちらがピカソの作品です。
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生徒さんの作品とピカソの作品は大きく食い違っています。一番大きな違いは生徒さんは光の方向に忠実に男の左前からあたっている光を再現して背中は暗くして立体感を出しています。ピカソの作品では光の当たっていない背中にも光の当たっている部分があります。さらに男の半ズボンは全く光を無視して平坦に塗られ、下の布も上の面も横も一緒の色です。座っている箱も背中に比べて明暗が薄く下の影も描かれていません。
男の光の当たっている腕の背景は明暗法の理論では暗くならなければいけません。バックの3段階に続く丘陵も右と左の明暗が違います。何より後ろの玉乗りの女性の光は男と反対の右からあたっています。
 要するにピカソは自然に見える絵画明暗法を全く無視して新しい秩序で絵を描いているのです。その目的は平面化です。西洋絵画は19世紀になって絵画の新しい表現方法を模索していましたがその時に日本の浮世絵に出会い、自然空間の模倣に寄らない平面を使った空間構成に驚愕します。この作品はピカソが平面空間による疑似立体の表現に取り組んだ傑作です。
 女が乗る球のカーブが男の足のふくらはぎのカーブと一致します。何故、ピカソはふくらはぎの後ろに玉を描かなかったというと、ふくらはぎを超えて玉を描くと玉乗り女性が前に飛び出してくるからです。とにかくこの作品はただものではないピカソ満載です。
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posted by entotsu at 00:27| 絵画教室 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする