2019年06月06日

大西未穂さん漆芸展

大西未穂さんが渋谷東急8階ギャラリーで6月5日まで展覧会をやっています。未穂さんは漆、きゅうしつ技法の人間国宝大西勲さんの娘さんである。きゅうしつ技法というのはヒノキの板を曲げて輪を作りこれを重ね合わせて器を作る。たとえば一枚の板で器を作ると狂いが出てゆがむ。きゅうしつ技法では歪まず、軽く、強い。しかしその手間は天文学的な時間を擁し1年に2つくらいしかできない。その技法は大西さんのみ伝承され、要するに天皇家が使うために存在してきた。漆は大子の漆を使い、制作は夜中、ろうそくの光で行われる。漆の黒は筑豊の石炭の黒、赤は石炭が燃える赤。取材に行った時に、生まれは和歌山なのに、なんで筑豊に行ったんですかという質問に「怒りの葡萄です」と答えられた。もし僕の人生を変えた映画は何かと聞かれたら「ジョン フォードの怒りの葡萄」と答えてきたので、大西さんの答えは痺れた。要するに貧しさから一家が流れ流れて当時夢の国と言われていた筑豊炭田に流れ着いたという事である。波乱万丈の人生。孤高のレベルの高さ。めちゃくちゃ大好きなタイプの人なのであります。
 その未穂さんの展覧会は沈金、鎌倉彫、漆食器が100点ほど並べられ、特に沈金技法の作品は初めて拝見したので、そのレベルの高さに驚きました。これは遺伝子ですかね。今後の展開が楽しみです。お金があれば欲しいのがいろいろありました。沈金は万年筆にもできますよ!と言われましたが、いやあ、最高に良いだろうと思いますが先立つものがねえ。
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posted by entotsu at 04:04| Comment(0) | お知らせ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする