2020年12月31日
プラチナセンチュリーとパイロット74究極の選択
万年筆画を描く場合13000円以下の場合の選択で、僕はプラチナセンチュリーを一押ししていたのだけれど、もう少し具体的にその違いをというお話になって両者の書き比べをしました。外観の最大軸径はセンチュリーが15.4mm。74が14.7mmで見た目ではセンチュリーの方がかなり太い感じだったんだけどその差は0.7mm。全長はセンチュリーが139.5mm。74が143mmで74の方が3.5mm長い。重さはセンチュリーが22グラムで74が20グラム。これらを総合すると重心の位置が74が真ん中くらいなのに対してセンチュリーは若干後ろよりになり、その重さ、軸径の違いと相まってかなり持ち味に差がある。これは好みが分かれるところ。一番の違いはペン先の大きさでセンチュリーが74より1.3倍くらい大きい。今回のセンチュリーのペン先はSF(細字軟)74がF(細字)なのだが描いてみると74の方が断然柔らかい。どちらも筆圧でペン先が開いてもかなり頑張ってインクを保持します。これはかなり優秀。違いはペン先をひねってしならせた時の安定感は流石にセンチュリーに分があります。万年筆画には様々なひねりが使われるのでやはり、乾かないスリップシールドキャップと相まってセンチュリー一押し変わらずですかね。









2020年12月28日
長原大先生シカゴペンショー報告書なるもの?
2020年12月27日
石川金ペン対談
その昔、僕が万年筆博士の博士通信の編集長をやっていて、通称危ない編集長と呼ばれていた時の僕が担当した最後の号で職人田中さんとの職人インタビューの対談相手として石川金ペン3代目の石川雅俊さんをお願いして、さらに関係の深かった最後の金ペン師久保さんをゲストにお呼びして当時の万年筆世界の事をお話してもらった。その内容が面白かったんだけど博士通信の紙面には限度があり、ほとんどのお話を割愛せざるを得なかった。今考えればまことに誠に貴重な対談だった。すでに石川さんは亡くなっているし、久保さんも最高齢職人として90歳を越えて仕事しておられるけれども、この時の事は再現できない。せめてテープをしっかり管理しておけばよかったのだが、整理整頓が大嫌いな僕はそのままやりっぱなしになっていた。それがその時の対談の写真が棚を整理してたら出てきた。まずは、石川さんと先代の父上の写真。後ろの幕は石川金ペンオリジナルの幕。

これは父上の時代の万年筆組合の集まりの写真。当時の会合はとにかく宴席で久保さん、酒井栄介さん、土田さんは良く繰り出したそうである。石川さんは下戸。






これは父上の時代の万年筆組合の集まりの写真。当時の会合はとにかく宴席で久保さん、酒井栄介さん、土田さんは良く繰り出したそうである。石川さんは下戸。