2021年02月19日
ピーター・ウィトキン雑感
ピーターウィトキンの作品は奇形の人たちや、死体を被写体にして写真を撮っているので日本社会ではあまり表立って展覧会が開かれたり、出版物が出たりすることが無いので知らない人が多いと思う。しかし一度その作品を見たら夢、幻に出てくるようなものなのではまり込む人も多いと思う。雑誌でまともにウィットキンの特集をしたのは1993年出版のSWITCHが最初で最後ではないだろうか。久々に引っ張り出してきて読んでいたら今まで疑問に思っていたことが全部書いてあった。要するに写真を見ただけできちんと読んでなかったのだ。まずは奇形の人たちが良く写真に撮らせたな?と思っていたのは、元々自分の祖母が足が悪く奇形に対して特別視することが無かった。そして彼らと自然に仲良くなり撮ることが出来た。死体の撮影については解剖用の死体を首を切断してもらって1日だけ借り出して撮影したとのこと。世界はなんて自由なんだろう?日本では考えられない。世界では高い評価を得ていてフランス何とか勲章を受章してたりしている、日本でも本格的な展覧会が開かれればいいのにと思ってやまない。しかしこの人絵も面白いんだよなあ。














2021年02月18日
上野の森美術館アートスクール火曜昼講座
夜間講座は自粛で休講中だけど、昼の授業はあるので現在は自主製作。ただしオプションがいろいろあって、その中に万年筆画と本来夜の講座でやるはずだった寒冷紗をキャンバスに貼ってモデリングペーストで盛り上げ寒冷紗を接着してそこにクレーに学ぶ抽象画のアプローチをやるのだけど、結構両方やりたいという人が多く、今てんてこ舞いで自分の万年筆画が進まない。寒冷紗の方はやはり寒冷紗とモデリングペーストの組み合わせが正解で皆さんの下地はなかなか良くなってきました。さてここから数字や文字をどう入れるかがカギです。僕のはローラーを使ったりして複雑に色を立体的に組み合わせています。まずは僕のやってるアプローチを見てください。





こちらはさっぱり進まない僕の万年筆画


牛久のアトリエでは個展用の作品を進めていますが、今回は今まで平面的にするとは言っても3次元疑似空間は維持してきましたが、今回はそれを全部取っ払って試行錯誤しています。これで絵になるのか?人物は球体の頭と立体的な体を維持しますがどうなることやら?ただし実験は楽しいですなあ。絵の面白さはアプローチにあります。


こちらはさっぱり進まない僕の万年筆画
牛久のアトリエでは個展用の作品を進めていますが、今回は今まで平面的にするとは言っても3次元疑似空間は維持してきましたが、今回はそれを全部取っ払って試行錯誤しています。これで絵になるのか?人物は球体の頭と立体的な体を維持しますがどうなることやら?ただし実験は楽しいですなあ。絵の面白さはアプローチにあります。
2021年02月16日
ミケランジェロ雑感
芸物新聞社のミケランジェロとヴァザーリの出版が2014年だから文章とイラストを書いていたのが2013年だからもう8年位前になります。これが見返してみるとこの本傑作ですなあ!なんで売れないんだろう。2冊目のボッティチェリを出し、レオナルドの資料を20万も買った時点で出版社の倒産騒ぎで5冊続くはずのルネッサンスシリーズも絵画技法シリーズも取りやめ。
それがミケランジェロを書いているときにミケランジェロが膨大な数の詩を書いていることは分かっていたんだけど、それが和訳されている本は見つからなかった。それがブックオフ探索をしている時に須賀敦子全集なるものの5巻にミケランジェロの詩の訳を発見。読み直しております。これ本書いている時に見つけてたらもう少し違うコラムを作れたかも。しかしシスティーナの修復を見るにつけ、このリビアの巫女は曲面にこの大きさで下から見た時にちょうど良いように描くなど神の仕業でしかありません。














それがミケランジェロを書いているときにミケランジェロが膨大な数の詩を書いていることは分かっていたんだけど、それが和訳されている本は見つからなかった。それがブックオフ探索をしている時に須賀敦子全集なるものの5巻にミケランジェロの詩の訳を発見。読み直しております。これ本書いている時に見つけてたらもう少し違うコラムを作れたかも。しかしシスティーナの修復を見るにつけ、このリビアの巫女は曲面にこの大きさで下から見た時にちょうど良いように描くなど神の仕業でしかありません。