2022年01月11日
僕の鞄の原点のバッグ
僕のカバン開眼の原点は42年前のイタリア旅行である。ローマの街で行き交う人々がほぼ全員革鞄を下げていて、それも全部使い込まれて飴色になっているのを見て羨ましくなった時からである。この経緯は「鞄が欲しい」の文庫版に書いた。残念ながら絶版。当時は日本ではビニール鞄が一般的でカバンレベルは低かった。だからイタリアで革鞄が5千円も出せば買えるのにビックリした。このバッグはその革の魅力にひとめぼれ。こんな艶やかで厚みのある革は見たことが無かった。5万円がセールで半額になっていて思わず買った。8年目ぐらいから糸が切れ始め10年目ぐらいに崩壊。兎に角糸が切れるのがイタリアバッグのネック。どこかで再生してくれるところを探している。