2022年09月30日
1997年4月に初めて万年筆博士を取材で訪れた
1997年ごろはようやく雑誌の万年筆特集に聞いたことも無かった万年筆博士セルロイド軸が紹介され始めた頃で、この前に博士の東京出張の時に0.13ミリの極細万年筆を注文して3か月後に受け取って大感激。それで取材で鳥取まで出かけた。この時の店内の展示は万年筆の凋落期に万年筆メーカーから奨励された喫煙具販売の品が飾ってあった。他に修理を施したアンティーク万年筆も多数置いてあった。このようにして生き延びて来たんだなあという見本のような店内だった。2代目山本社長も絶好調にお元気で、この時に「ただ傍観して店を閉めません。万年筆の殿戦を徹底的に戦ってから店を閉めます」とおっしゃったのが殿戦の始まりで旗印になる。
2022年09月29日
新学期の明暗法作例
絵画の基本である明暗法は白黒で描く描き方だと思っている人が多い。明暗法は2次元平面に3次元疑似空間を作り出す唯一の技術である。だからきちんと明暗法を勉強してない人はキャンバスに空間を作れない。僕の教室では基本的に明暗法を繰り返し訓練している。その為に新学期には毎回新しい明暗法の作例プリントを渡すので今回も作っている。明暗法の方程式はシンプルでコントラストが強い方が前に出て見える。光源は1か所に設定して光源に対し90度の角度で当たる面が一番明るい。それから絵具には物理的遠近法があり、絵の具を盛り上げるほど手前に出て見える。だから影の部分は極力薄く描き、明るいところ程盛り上げる。では作例をご覧ください。