2022年09月18日

エイチ・ワークスの復活

先日丸善オアゾ店に行ったらエイチ・ワークス展示即売会の予約パンフレットが出ていた。エイチ・ワークスは1994年創業のチタン万年筆の製造販売の会社です。会社と言っても全部長谷川さん一人がやってます。当初は完全受注性をとっていて基本になるペンはモンブラン149より大柄のモノでペン先は金ペンが付いて30万位での販売だった。注文した人の希望の大きさで作るので、1本一本試行錯誤が必要で大変な時間と労力を要した。その後体調不良から制作をストップしていたが2021年から制作を再開。受注生産では時間が掛かり過ぎる為軸の大きさ、ペン先も統一。ペン先は金ぺんからチタンペンに変わった。この事から大幅な値下げが可能になり購入しやすくなった。長谷川さんの奥さんは丸善の女王だった人だから、ついに、丸善で復活かと感無量になり初日に行って来ました。
エイチ・ワークスの材料の特徴はチタンとエボナイトのみ。ペン芯はエボナイトから削り出し。ペン先はチタンの薄い板を圧延、鍛造して作る。ペン先のイリジウム付けのみ真空溶接が必要な為外注。チタンのペン先は絶妙な弾力を持ち圧力を掛けるとかなり開く。手に吸い付く金属感と絶妙な軸バランスで流石に手作りの醍醐味が味わえます。量産品ではこうはいきません。創業当時からの12角形ボディーのクアドラにこんかいから丸軸に縦線を入れたサルカスが発売。
軸は軽くてキャップの開け閉めキャップの後ろ挿しは精巧そのもの。精密機械加工製品の筆記具の醍醐味を味わえます。10月の東京インターナショナルペンショーにも出店するので興味ある方は出来たモノのみの販売なのでお早めにお出かけください。
大きさの比較は黒軸はパイロットの842です。
DSC03861.JPGDSC03860.JPGDSC03859.JPGDSC03858.JPGDSC03856.JPGDSC03857.JPGDSC03854.JPGDSC03855.JPGDSC03863.JPGDSC03862.JPG
posted by entotsu at 23:17| Comment(0) | 万年筆 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする