2023年03月08日
110年前のオノトの書き味は如何に?
万年筆紙モノ博物館館長杉本さんに持っているオノトを復活してもらって、プランジャーが蘇り当時のままの書き味が味わえるようになった。しかし、このオノトはペン先にクラックがあり、筆圧を掛けた使い方は駄目。さらにこの個体がザ・オノトと言えるものなのかどうか気になりだしてこの機会に今まで曖昧にしていた自分にとって最高のオノトは何か?を知りたくなって杉本さんに安くてザ・オノトと言えるものがあったら探してくださいと連絡するのである。其れで送られてきたのがこのオノト。1910年代の初期のオノト両ベロ式。状態は吸入のプランジャーを含め完璧に修理してあるのでこれでザ・オノトと思って間違いないとのこと。ペン先はスタブで横が細くて縦が太い。筆圧を掛けるとしっかりフレックスします。早速教室のクロッキーで使ってみました。何というのでしょう現代のペン先は精密機械のような一定の線が出ます。インクの状態も常に一定。このオノトは全く違います。ペン先を置くと震える感じ。柔らかいんだけどプルプルしながら付いてくる感じ。筆圧に対して丁寧に反応してくる感じ。作品をご覧下さい。










