2023年05月01日
糸張り下地の変化球
パネルに糸を貼って、そのまま固定して作る糸張り下地は僕が考えたものだが、何人かの生徒さんはその下地を使って公募展にも出している。作品は大抵糸によって分割された枠内に様々なモノを描く分割絵画なのだが、名古屋教室のHさんは分割した後。それらを跨いで麦の穂を描き、コラージュをして、さらに色で分割面を塗り、なんとそのあとに薄い和紙に人形を描いて、その上から貼るんですよ!ここまで複雑な技法は思いつかなかったですね。和紙は樹脂で貼りますので半透明になって下地が透けますから複雑な見え方です。糸もヤスリを掛けると浮き出てきますので完成が楽しみです。
万年筆画の一日集中講座。
上野の森美術館アートスクールで1日だけの集中講座がありました。使う万年筆はプラチナプレッピーで0.2ミリにプラチナカーボンインクを入れて使います。今回はアートスクールの備品の小物の他に、僕が持ってる万年筆画に向く素材の写真を多数持ち込んで描ける素材の量を3倍に増やしてみました。立体感を感じるには実物モデルが良いのですが目の前に置いて描くので蛍光灯の光が多方向から来ますので影がつかみにくいのに対し写真の方は影がしっかりわかる点は描きやすかったようです。18人中3人の方が中学以来絵を描いてないとの事でしたが、午前午後で2枚の作品を描きましたが、なかなか頑張った作品が出来ました。では作品をご覧ください。