2023年10月20日

KAKUNOの元祖

神戸に行くと必ずナガサワによる。お目当てはアンティークペンで、今回もパイロットのモノを買ってきた。1983年のパイロットのカタログに載っていて価格は1000円。で解説にペン習字用に作られたパイロットペン字ペン、と書いてある。まるっきりKAKUNOのペン先、ペン芯と一緒。それで90年頃に出たパイロット書き方ペンを引っ張り出して来たら3者ともおんなじペンとペン芯だった。ただ書き味を比べると明らかにKAKUNOが書きやすい。要するにインク出を良くしてある。デスクペンはペン習字用の為ペンが硬く絞ってあり、出を渋くして筆圧を掛けた時に開いて線の太さに強弱をつけやすくしたのだろう。その違いであるが、その違いが大きかった。一般受けするのは初めから潤沢にインクが出るほうが良い。良くKAKUNOが1980年代に出てたら万年筆の衰退は無かったと文章に書いたが、実は同じペンは80年代に作られていた。KAKUNOと同じペンは40年前に作られていたのだ。そのインク出と形を変えればどうだったんだろう?歴史のIFですな。
DSC03235 (1).JPGDSC03236.JPGDSC03237 (1).JPGDSC03238.JPGDSC03239.JPG
posted by entotsu at 03:50| Comment(0) | 万年筆 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする