2024年03月28日
万年筆画、和紙張りキャンバスへのモデリング
和紙張りキャンバスにパチェントロの教会の入り口を描いていたのだけれど、どうにも石造りの質感が弱い。それでモデリングを施すことにした。使っている白はジェッソ。大事なのはペインティングナイフで大量に絵具を掬い取るとカスレが出なくて下に描いたものを全部潰してしまう。だからナイフは絵の具を少しとってキャンバスに塗る時にはまだらに平行に塗る。応用範囲が広いので是非習熟して欲しい技法です。丁寧に絵に添ってモデリングをし過ぎるとつまらない絵になりますのでわざと下書きを潰すくらいの塗が大事です。









去って行ったシェーファー
この頃のシェーファーの体たらくが酷い。1年くらい前に出した万年筆の新作は、ようやく復活かと思ったら格好は面白いけどペン先ガリガリでインクもろくに出て来ない、ペン芯も最低。この先どうなるんだろうと思っていたら、ボールペンが主流で万年筆は廉価版のみ。1997年のペンカタログを見ると、モンブラン149が58000円。シェーファーレガシーが45000円でモンブラン149か、レガシーかという戦いをやっていた時期で、僕の大好きなクレストの金軸も45000円。23金ゴールドメッキのトライアンフ、インペリアルはめちゃくちゃ書き良いのに6千円だった。この頃はアメ横4割引きですから149が4万円しないなんて考えられませんわ。なんでこんなに良いペンを作っていたシェーファーがこんなことになってしまったんでしょう。シェーファー全盛のよすがを思い出して時々シェーファーを集合させています。





