2024年07月23日

幻のダンヒルナミキ万年筆が突然身近になる話

ダンヒルナミキと言うのはパイロットの前身、並木製作所が1930年にダンヒル社から依頼を受けて海外用の超高級蒔絵軸に50号の大型ペンを付けたモノを筆頭にした万年筆群なんだけど、ウルトラ高価なパイロットでさえ数本しか残っていないモノをちょっと見せてねなんて言えるはずもなく、今回のパイロット50号ペン漆がダンヒルナミキの形の復刻と言われても比較仕様が無かった。それが突然酒井栄助さんの軸に似たのがあったなあ、と引っ張り出してきて、すっかり思い出した。ダンヒルナミキの軸のエボナイトを挽いていたのは酒井さんで取材に行った時にその話を聞いて、これがそれだよと見せてもらったのを譲ってもらったのだ。それで恒例の蒲田東急の長原さんを囲む会の時に見せびらかしていたら、森山さんがそれ、ペンとペン芯付けてあげるよと言ってモンブラン149のペンとエボナイトペン芯をつけてくれたのを、長原さんが、わしがクロスにしちゃるけん!といってさらに裏クロスになった、長原さんが世界一のペンじゃあー!となったものに蒔絵師の西原さんが蒔絵を施したのがこのペンで今考えると歴史に残るペンですわ。要するにダンヒルナミキである。それでフルハルター10周年万年筆と比べると確かに同型。正にきっちり復刻されていた。しかし149のペン先と比べても50号ペンはデカいですわ。
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posted by entotsu at 01:17| Comment(0) | 万年筆 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする