これは今回渡しているクロッキーの参考作品のプリントで、使っているのはハイユニの10B。手前の線は太く、奥の方を細くするが、奥の方の線は隙間を開けることによって空間を作っている。また線が重なるところも隙間を開けることで空間を演出している。
2025年03月05日
上野の森美術館アートスクール火曜夜間クロッキー月間
クロッキーほど定義があいまいなモノは無くて、実にざっくりモデルを20分以内で描く、くらいしか決まってない。ところがモデルが20分も動かずにいられるのは、全く動きはなく、手も上げられずで実につまらないポーズになる。動きのある面白いポーズは2分が一番だが、流石に描ききれない人が多いので5分を定番にしている。クロッキーの描画道具は鉛筆やコンテ木炭などで描くのが一般的だがコンテや木炭はぼんやりした線は出しやすいがシャープな線はなかなか出ない。画家と呼ばれる人でもクロッキーの下手な人は多く、そういう人は大抵コンテや木炭を使ってぼんやりした人物らしきものを描く。「儂は太ったモデルが好きだ」と言ったりするが、要するに関節が描けないのである。また何本も線を引きながら形を探して描く人も多い。デッサンは正確な形を求めて延々と形を探すが、クロッキーは5分で描き切るので形を探している時間はないし、探している線は放浪の旅に出てるだけで表現ではないから作品にならない。形を探してるクロッキーは探してるだけで10年やっても何の進歩もない。だから僕のクラスでは線は1本で引いてください。線の引き直しは厳禁。消しゴムもダメ、形を修正したいなら描きなおしてくださいと言っている。こうするとダメなものはダメ、良いものは良いと分かるので確実に伸びる。
これは今回渡しているクロッキーの参考作品のプリントで、使っているのはハイユニの10B。手前の線は太く、奥の方を細くするが、奥の方の線は隙間を開けることによって空間を作っている。また線が重なるところも隙間を開けることで空間を演出している。









これは今回渡しているクロッキーの参考作品のプリントで、使っているのはハイユニの10B。手前の線は太く、奥の方を細くするが、奥の方の線は隙間を開けることによって空間を作っている。また線が重なるところも隙間を開けることで空間を演出している。