2025年04月01日

万年筆改造大魔王ラストルムさんのペン

その昔、ペン先は素人がいじってはいけないものだった。それが万年筆の終焉を迎える1980年代にペンクリニックで長原大先生の全国行脚が始まり、ペン先は自由自在にいじって描きやすくすればいいんじゃい!発言があり、それから現ワーグナー総裁、森さんを中心にペン先調整師軍団が組織され調整黄金時代が来る。その中にペン先改造大魔王と呼ばれたラストルムさんが居て、毎回改造生贄として5本くらいづつ渡していて出来上がりを楽しみにしていた。今回の2本はラストルムさんから中華マンを改造してこんなのができましたと戴いたものである。1本目はなんとペン先の柔らかさを出すため、ペン先の両脇を削りファルカン仕様にして、ペン先は上に反らしてクーゲル化したもので、いわゆる、クーゲルファルカンで驚きの書き味バリエーション。裏は極細。
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もう一本は先端を大胆にカットされた中華マン。しかしこれ単純に真っすぐカットされたのではなく微妙なカーブが付いて字幅がズームするんです。凄い表現力です。
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posted by entotsu at 02:59| Comment(0) | 万年筆 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする