2025年04月08日

シェーファー、タッカウェイ雑感

久々に日本橋丸善の万年筆ショーケースを除いてたら、この値段でこの書き味なら文句なしで、絶賛していたオーパス88が13000円から
33000円に値上がりしてた。何だよー!せっかく低価格帯の最優良万年筆と言ってたのにそれはないよ。以前なら13000円にニブシェーパーの長原幸夫氏にふでまん仕様1万円を払っても23000円で大型ペンふでまんが手に入ったのが今は43000円になってしまう。これではセーラーの常軌を逸した1500円のステップアップが80000円のふででまんねんになるという文化を担う文具メーカーとしては金さえ儲かればいいんだ的な思想が駄々洩れには呆れる。万年筆画を教えていて、ステップアップの万年筆は今の53倍になるなど勧められるものではない。これでは道具としての万年筆文化は育たない。文化最貧国の日本が良く分かる。
 嫌な感じでショーケースを見て歩いたがペン先はみな同じ、綺麗なアクリル軸の変化だけ、インクは耐光性表示のないお誘い文句が主流の品質表示なしのものばかり。画材には耐光性表示義務があるが文具インクも表示義務を課すべきだ。
 そういう心のむなしさを埋めるため1942年から50年くらいのシェーファーの大好きな巻ペンタッカウエイを集めて並べて留飲を下げている。ミニ万年筆としては究極のデザインだと思う。
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posted by entotsu at 03:16| Comment(0) | 万年筆 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする