2018年01月19日

上野の森美術館アートスクール火曜水曜夜間、絵描きの絵画論

上野の生徒さんから、たまには講義もやってくださいとリクエストされたのでテーマを「絵描きの絵画論」として、絵を描く立場からの絵の見方を2作品講義した。しかしただ講義だけだと、簡単に聞けてしまうので、1作品めはセザンヌのキューピッドの静物なのだが、セザンヌの画題と同じものを使って自分だったらどのような絵を描くのか実際にセザンヌ作品は見せずに40分で描いてもらって。それからセザンヌの絵を見ながら、彼が如何に天才であるかを講義した。これが最初の問題用紙。
P1163587.JPG
それからこちらが生徒さんたちが同じモチーフを使って考えた作品。
P1163588.JPGP1163595.JPGP1163594.JPGP1163590.JPGP1163590.JPGP1163591.JPGP1163593.JPGP1163589.JPGP1163592.JPGP1163596.JPGP1163598.JPGP1173614.JPGP1163613.JPGP1173615.JPGP1173617.JPGP1173616.JPGP1173619.JPGP1173621.JPGP1173622.JPGP1173620.JPGP1173618.JPGP1173623.JPGP1173624.JPG
さてこちらがセザンヌの作品。
P1183661.JPG
それでこの作品から何を読み取るかというと。
1・この当時セザンヌが取り組んでいたのは、それまでの絵画の主要な空間表現方法の明暗法による空気遠近法を使って空間を表現せず、面を重ねることによって強い疑似空間を作り出すことです。手前から奥まで綿密にモノ同士が重ねられて空間を作り出しているのが分かると思います。特にデフォルメされた手前から奥に繋がる青い布は現実にはあり得ませんが、一見すると自然に見えます。
2・テーブルを敢えて手前に飛び出させず、右奥の床の色と変わらない色にして、ところどころ線を切って床と繋げています。そうしておいて、奥の方に手前の果物と比べるとやたら大きい果物を右と左に置いて手前の果物と繋がって四角に見える疑似テーブルを見る人に想像させて不安定な縦長のキューピッドを安定させています。まあ、凄いね。
P1183663.JPGP1183665.JPGP1183666.JPGP1183667.JPGP1183662.JPGP1183664.JPG
やばい、作品が横になってる。見にくくてゴメンね。次回はピカソやります
posted by entotsu at 01:28| 絵画教室 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする