2020年05月20日
万年筆画の方向性
個展に出すための万年筆画をタブロー作品と並行して描いている。ただ今回の作品は昨年のピティリアーノスケッチが中心になるのだけど問題がある。このあたりの石積みの家は石のほうが暗くて石を固めてゆくセメント部のほうが明るい。普通は石の間を暗くすれば良いのだが今回は逆。ところが石を全部暗くすると紙の白さとインクの黒のコントラストが下がってしまい、白と黒のコントラストで見せる万年筆画の魅力が無くなってしまう。彩色に色鉛筆を使うとしても白黒コントラストを邪魔しないように使うには現実のリアリティーを離れた色彩造形を考えなければならない。ということで、なんだか試行錯誤しながら新しい表現を探っている。








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