2024年08月06日
パイロットカスタム745スターリングシルバー万年筆
パイロット平塚工場を見学して、ずっと原稿を書いていたので、体がすっかりパイロットになって使う万年筆もパイロットばかりになった。絵を描くようにはパイロット743スターリングシルバーを森山さんにfudemann仕様にしてもらったもので描いている。森山さんのfudemann仕様は曲げる長さを大きくしてこの万年筆は先端をとがらせて極細から3ミリまで出るようになっている。ペン芯から先端は相当離れているがインクはしっかりコントロールされ極細の部分はきっちり極細、それでいて傾けると表情が変わる。寝かせると段階的に超極太になる。どうやってインクを引っ張ってくるのか神業である。よほど時間を掛けて調整されてるんだろう。これ大変ですよね?と聞いたら「大変に決まってんだろ!」と言われた。職人さんには伝統を寸分の狂いもなく継承しようとする人と、自分の考えを元に大胆に変革して飛翔する人が居る。森山さんは勿論後者になる。職人さんは基本的に変わった人が多いが森山さんはずば抜けて変わっている。完全変人である。僕自身は極めてまともな人間なのでこういう人を見ると嬉しくなってしまう。森山さんの手を駄目にした30人の中に僕も入っているので早く温泉に連れて行きたいのだが、まだ絵が売れない。手相はかなり良くなってきてるのでもうすぐじゃないかな。
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