2025年02月19日

十全社万年筆博物館

久保工業所の万年筆ペン先職人最年長であられた久保さんが亡くなった。昨年取材したのが最後になった。その後、仙台大橋堂が廃業したとの報を受け、なんだか昭和の万年筆文化は終わってしまったなあとしみじみ感じる。まだまだ続いている引っ越し片付けの中、十全社の写真が出てきた。十全社は後藤社長が集めた世界の万年筆の博物館もあって、そこで取材したときのものだ。片隅には轆轤も置いてあって、後藤さんが修理、調整を行うそうだ。そこで失敗したものはフルハルターの森山さんの所へ救急外来で運ばれてきたそうである。十全社はオリジナルの万年筆フエルムを出していてこのペン先はモンブランの20番シリーズのイカペンそっくりなペンが付いている。これはモンブランに申請して許可をもらって石川金ペンに依頼して作ってもらったそうだ。しかしモンブランがそんなの許可しますかねえ?と森山さんに聞いたら「するわけないでしょ。」と言われた。しかしこのペン、僕が取材に行ったときはまだ在庫が残っていて、3本買ってインクを入れて書いてみたら、やたら書きやすい、さすが石川金ペン。
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posted by entotsu at 03:56| Comment(0) | 万年筆 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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