2023年03月23日

デュポンのギャツビー

万年筆談義2に載せるデュポンのギャツビーについて調べていたらカタログに載っているのは1996年が最後でモンパルナスと共に1997年にはカタログ落ちしている。代わりに出現するのが葉っぱ型のペン先形状のオランピアで、コレまでの直線的な形は一掃され曲線主体のオランピアとフェデリコになる。僕は直線形状のモンパルナスやギャツビー、サンジェルマンなどが大好きだったので以降のデュポンはあまり買ってない。デュポンの魅力はその金属切削技術で篏合がぴったり嵌りぐらつきが無い。このギャツビーなんかも短いキャップを胴軸に差し込むにはミクロン単位の技術が必要なのが全く問題なく着脱できる。重さも40グラムもあり、この重さと形状が大好きである。面白いのは銀軸よりも黒軸の方が高い。何だと思ったら漆塗りなのである。30年以上前の製品だが流石に色褪せてない。
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2023年03月09日

趣味の文具箱4月号が出ました。

今回の特集はパイロットカスタム。僕もヘビーユーザーとして出てます。
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気になったのはモンブランの新製品ゴッホ。高くて買えませんけど。
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池波正太郎さんの愛用の万年筆も出てます。軸が酒井さん、ペンが兜木さん、組み立て土田さん。古谷万年筆店で売ってたもの。
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プラチナキュリダスの新製品。僕のは3本ペン蓋が閉まらない故障で問題ありの万年筆でしたが、スリップシールド機構で乾かないとか言ってるんです。どうですかねえ?1本まだ修理から戻ってこず。
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此方は僕の連載。今回は長原親子
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2023年03月08日

110年前のオノトの書き味は如何に?

万年筆紙モノ博物館館長杉本さんに持っているオノトを復活してもらって、プランジャーが蘇り当時のままの書き味が味わえるようになった。しかし、このオノトはペン先にクラックがあり、筆圧を掛けた使い方は駄目。さらにこの個体がザ・オノトと言えるものなのかどうか気になりだしてこの機会に今まで曖昧にしていた自分にとって最高のオノトは何か?を知りたくなって杉本さんに安くてザ・オノトと言えるものがあったら探してくださいと連絡するのである。其れで送られてきたのがこのオノト。1910年代の初期のオノト両ベロ式。状態は吸入のプランジャーを含め完璧に修理してあるのでこれでザ・オノトと思って間違いないとのこと。ペン先はスタブで横が細くて縦が太い。筆圧を掛けるとしっかりフレックスします。早速教室のクロッキーで使ってみました。何というのでしょう現代のペン先は精密機械のような一定の線が出ます。インクの状態も常に一定。このオノトは全く違います。ペン先を置くと震える感じ。柔らかいんだけどプルプルしながら付いてくる感じ。筆圧に対して丁寧に反応してくる感じ。作品をご覧下さい。
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