2023年03月08日

110年前のオノトの書き味は如何に?

万年筆紙モノ博物館館長杉本さんに持っているオノトを復活してもらって、プランジャーが蘇り当時のままの書き味が味わえるようになった。しかし、このオノトはペン先にクラックがあり、筆圧を掛けた使い方は駄目。さらにこの個体がザ・オノトと言えるものなのかどうか気になりだしてこの機会に今まで曖昧にしていた自分にとって最高のオノトは何か?を知りたくなって杉本さんに安くてザ・オノトと言えるものがあったら探してくださいと連絡するのである。其れで送られてきたのがこのオノト。1910年代の初期のオノト両ベロ式。状態は吸入のプランジャーを含め完璧に修理してあるのでこれでザ・オノトと思って間違いないとのこと。ペン先はスタブで横が細くて縦が太い。筆圧を掛けるとしっかりフレックスします。早速教室のクロッキーで使ってみました。何というのでしょう現代のペン先は精密機械のような一定の線が出ます。インクの状態も常に一定。このオノトは全く違います。ペン先を置くと震える感じ。柔らかいんだけどプルプルしながら付いてくる感じ。筆圧に対して丁寧に反応してくる感じ。作品をご覧下さい。
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2023年03月07日

2003年ラピタ万年筆特集

調べ物をしていたら古い2003年のラピタが出てきた。めくっていたら出べその46歳の写真が載っていて若かったですなあ!万年筆博士の田中さん、ACT,大橋堂の植原さんもご健在で実演までしている。カトウセイサクショカンパニー、フルハルター、十全社の後藤さんも健在、何と言っても長崎マツヤ万年筆病院の原さんまで出てる。今となっては人物を写真で確認できる貴重な本でした。
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ラピタがオリジナルの万年筆出してたのは知らなかった。いかにもセーラー、シータのキャップと一緒。DSC05032.JPG
posted by entotsu at 01:27| Comment(0) | カバン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年03月06日

ヘルツバッグの型崩れ問題

お気に入りの赤バッグが側面の壁の革が柔らかくヘタってカバン潰れ状態で使いにくくてしょうがない。フラップの革は硬くがっしりしてるんだけど側面に使われているシボ革は風合いはあるが柔らかいため、使い始めて直ぐに型崩れが始まった。上面にはジッパー付きの蓋が付くのだが、これが用をなさずかえって重さで型崩れを助長している。完全に設計ミスですわ、側面補強を何とかして欲しい。このバックのデザイン風合いは好きなんだけどねえ。
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 黒の万年筆用バッグのプロトタイプも前面ポケットの重量を前側面が支えられず、これも設計に問題あり。他のショルダーでは側面を曲面にして強度をあげたりしてるんだけどね。
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 ジッパーのボックスタイプは未だに型崩れ無し。上面に金属補強が入り下面も厚底が入って、側面壁も補強があるため安心。もっと使い込んでどうなるかな?
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しかし型崩れキングはブリーでしょう。 この鞄はまだブリーの店が京都にしかなかったときに買ったモノ。35年位前かな。まず構造が全く考えられておらず。底抜けが直ぐに起きた。またこの頃は出店したばかりで日本の環境が良く分からず、一切クリーム等は塗っちゃダメ。拭くだけ、とあとは日光浴。ところが真っ白鞣しの革はカビに弱く、ちょっと油断して使わないでいると速攻カビの餌食になった。それで現在は買ってすぐからカビ止め材配合のクリームをぬることに変わってる。
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posted by entotsu at 03:23| Comment(0) | カバン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする